エニアグラム、傾聴、ベルセミナー、コーチングなどの講座の中に、Sr.鈴木秀子が提唱する“コミュニオン・心のつながり”が息づいています。

エニアグラムについて

エニアグラムは、互いの違いに気づき、それぞれのよさに触れて人との深いつながりを築く、

自立のためのツールです。ありのままの自分を確認し、あるがままの他者を理解して、それぞれが自由になるためのものです。

 

エニアグラムの起源は2000年以上前のアフガニスタンに遡ります。1920年代になって、コーカサス地方出身のゲオルギ−・イワノヴィッチ・グルジェフが、ス−フィ−によって伝えられていたエニアグラム図とその知識をヨーロッパに持ち帰り、ワークとして伝えました。

その後1970年代、ボリビア出身のオスカ−・イチャ−ソがエニアグラムを人間の性格類型論としてまとめ、米国スタンフォード大学で心理学者やイエズス会の神学者によって統計化され、科学的検証が行われ、性格学として確立されました。

 

「エニアグラム」の語源は、ギリシャ語の「9」を意味する「エネア」と「図」を意味する「グラム」であり、「エニアグラム」とは、「9つの点をもった図」という意味です。古代には天体の運行など幅広く活用されましたが、性格学としてのエニアグラムでは、人間を、その衝き動かすエネルギーにより9つのタイプに分けています。

 

コミュニオンの創設者であるSr.鈴木秀子は、米国でエニアグラムに出会い、帰国後同氏訳の「エニアグラム入門」(1987年)出版をきっかけに、ワークショップによりエニアグラムを広めました。コミュニオンではSr.鈴木秀子のワークショップを継承し、「囚われ」と「賜物、恵み」に気づき、タイプの根源のエネルギーのすばらしさに気づき、与えられた「ありのままの自分」を受け入れることを主体にワークを組み立てています。ワークはサポートし合う安心の場の中で、本では理解しにくいエニアグラムの知恵を実体験していきます。そして、人はこんなにも違っており、そのひとにとってかけがえのないものを守りながら、一人ひとりが自分らしく生きていってよいことを理解します。

 

Sr.鈴木秀子のことば

 エニアグラムは、他者から与えられる知識でもマニュアルでもない。自分との語り合いの中で、自分を見つめ、そこでさまざまな”気づき”を得るための道標なのだ。日常の中で自分の内面と語り合うことによって、自分を衝き動かすエネルギーの根源を知り、自分と、そして他者について考え、生来与えられている賜物を見いだしてほしい。そして、自分の中にある分裂してしまう傾向をよく理解し、落とし穴をつくり出してしまうプロセスを知ってほしいのだ。

 そして何よりも自分を愛することだ。ここで言う愛するとは、単に自分の長所を誇ることではない。自分の嫌なところを受け容れ、それでいて自分の限界を自責するのではなく、大切にし、自分と仲良しになることだ。エニアグラムを学ぶと、たぶんあなたは、これまで自分をいかにおろそかにしていたかを知ることになるはずだ。そして自分と仲良しになることは、他人と仲良しになることにも通じるのだ。 「自分探し、他人探し」鈴木秀子著より